ゴルフクラブは何本必要?初心者は本数が少ないほどスコアがまとまりやすい
ゴルフをプレーする際、バッグに入れていけるクラブ本数は最大14本までというルールがあります。
しかし、ゴルフを始めたばかりの人にとって本当に14本もクラブが必要なのでしょうか?
もし必ず必要ならば、初心者向けにハーフセットという7本程度のセットが売られているのはなぜなのでしょうか?
実は少ない本数でプレーするメリットは、単純に初期投資を抑えるだけではありません。
この記事では、クラブ本数を少なくすることのメリットをお伝えしたいと思います。
特に初心者ゴルファーの方や、これからクラブを購入しようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
クラブの本数はスコアに関係ない?
筆者は長年ゴルフ場に勤めておりましたが、倶楽部主催の競技の中で使用クラブを7本に制限して行う「7本競技」という試合が行われていました。
参加者は普段14本のフルセットを使用しているゴルファーばかりですが、意外なことに7本競技と通常競技で平均スコアはほぼ変わらないという事実がありました。
むしろ、普段よりスコアが良くなるプレーヤーもいるほど。
この結果から分かるように「クラブ本数を少なくするメリット」は存在すると言えるでしょう。
少ないクラブセットのメリット・デメリット
クラブの本数を少なくすることにはメリット・デメリットがあります。
少ないクラブ本数のメリット
・ハーフセットなどでクラブ購入の初期投資が安い
・キャディバッグが軽くなり運搬が楽
・使うクラブに迷わない
少ないクラブ本数のデメリット
・残り距離によって微妙な距離の調整ができない
上記のように、クラブを限定することで得られるメリットは多いです。
初期投資が安いことはゴルフを始める上で大事なことですし、持ち運びしやすい重さは練習へ通う気にさせてくれます。
何より、コース内で迷わずクラブを選べることは、余計な雑念が消えプレーに集中しやすいので初心者には向いているでしょう。
一方で、「微妙な距離を打ちたい時に使えるクラブがない」という弱点があります。
「グリーンまで150ヤードだけど、持っている7番アイアンでは140ヤードしか飛ばない。6番アイアンがあればなぁ。」というような時にデメリットを感じるかもしれません。
しかし、上達するまでは長いクラブでドンピシャの距離を狙うより、易しいクラブで手前から少しずつ刻んでいく方がミスショットが減り、スコアがまとまりやすいはずです。
初心者は少ないクラブ本数がおすすめな理由
メリット・デメリットをお伝えしましたが、初心者の方には少ないクラブ本数の方がおすすめです。
練習を積めばハーフセットでも十分スコア100を切れます。
ここでは少ないクラブ本数でのプレーがおすすめな理由をご紹介します。
最初はすべてのクラブを打ち分けられない
慣れないうちはすべてのクラブを使い分けるのは難しいです。
番手が違えばクラブの長さや重さが変わりますので、例えば「7番アイアンでは上手く打てるのに5番アイアンだと全く当たらない」ということも珍しくありません。
これが本番のコースだったら、無理して大きい番手を使い、ミスショットを連発してしまう可能性が高くなるわけです。
失敗を恐れて、結局自信のあるクラブしか使わない。なら最初から無駄に揃えておく必要はないですよね。
筆者のキャディバッグにはフルセット(14本)が入っていますが、実際1ラウンドで1度も使わないクラブがあることも多いです。
クラブ選択に迷いがなくなる
プレー中は残りの距離やライの状態など、さまざまな状況によってクラブを選択する必要があります。
クラブが増えるほど選択肢が増え、迷いが生じます。この迷いは結構ショットにも影響してくるもの。
使えるクラブが限定されていれば無駄に迷うこともなくなります。
あれこれ考えることはミスショットにつながりやすいので、使うクラブを限定することでショットに集中できる環境を作れます。
1本のクラブで距離をコントロールするスキルが身に付く
クラブ本数を減らすデメリットとして「距離の微妙な調整ができるクラブがない」ことをお伝えしましたが、これは「同じクラブで距離をコントロールするスキルが身に付く」とも言えます。
フルスイングだけではなく、いわゆる「ハーフショット」を練習できるようになります。
100ヤードを打ちたい場合、PW(ピッチング)をフルスイングで打つのと、9番アイアンで距離を調整して打つのでは打ち方が変わります。
1本のクラブでさまざまな距離を打ち分けられるようになると、100ヤード以内のグリーンオンを狙うアプローチショットも上達するはずです。
ハーフセットは初心者ゴルファーに適したセット
ゴルフを始めたばかりの方にとって、必要最低限の7本セット(ハーフセット)は理にかなったおすすめのクラブセットだと思います。
少ないクラブ本数に限定することで金銭的な負担も減り、プレー中も迷うことなくショットに集中できるはずです。
どのクラブを揃えるかは個人によってさまざまですが、ミドルホールやロングホールのティーショットで使うドライバーと、グリーンで必ず使うパターは必須のクラブです。
その間のクラブは好みになりますが、何を揃えれば良いか分からない方は「ハーフセット」を買うのがおすすめ。適切なクラブがセットになっていますので問題なくプレーできます。
また、上達していくうちに今まで打てなかった大きい番手のクラブも扱えるようになります。
その頃には、きっとクラブセッティングを一新したい気持ちが芽生えていると思いますので、改めてフルセットのクラブを検討してみてはいかがでしょうか。